■ ID | 291 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | コマツナの収量と品質に対するオゾンの影響 |
■ 著者 | 紀平あずさ
東京農工大学農学部 石原裕子 東京農工大学農学部 相原敬次 神奈川県環境科学センター 米倉哲志 埼玉県環境科学国際センター 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター 伊豆田 猛 東京農工大学農学部 |
■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第44回大気環境学会年会、平成15年9月24日 |
■ 抄録・要旨 | 光化学オキシダントの主成分であるO3は、都市近郊で栽培されている農作物に悪影響を及ぼしている可能性がある。しかしながら、わが国で栽培されている農作物の収量などに対するO3の影響を評価した事例は限られていてクリティカルレベルの評価はされていない。そこで本研究は小型オープントップチャンバー(OTC)を用いて実際の野外条件化で育成したコマツナの収量に対するO3の影響とその季節変化について東京および埼玉の2地点において検討した。その結果、2002年および2003年の夏季(6月下旬〜9月中旬)においては、O3濃度が環境基準値の60ppbを上回る高濃度O3が観測された。そのため、O3浄化区に比べ外気区の収量が減少し、積算O3濃度と収量の間には負の相関が認められた。しかしながら春および秋の時期も比較的高いO3濃度が観測されたにもかかわらず、春〜秋季では積算O3濃度と収量の間には有意な相関が認められなかった。この原因としてO3濃度のほかに気温などの環境要因の影響が考えられる。したがって、作物の収量に対するO3濃度を評価する際には気象要因を考慮する必要があることが示唆された。 |
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